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ふらつき・・・怖い
皆様こんにちは!
1日遅れの更新となってしまいまして申し訳ありません( *・ω・)ノ
今回は題名の通り【ふらつき】についてです。
最近はうちのデイでも利用者様のふらつきの多さが気になったので調べてみました!
高齢者のふらつきを引き起こす主な原因は、以下の5つです。
- めまい(回転性、浮動性、動揺性など)
めまいは、高齢者のふらつきの代表的な原因です。
周囲の景色がグルグル回るような回転性めまい、地面が揺れているような動揺性めまい、ふわふわと浮いているような感覚の浮動性めまいなど、症状はさまざまです。
良性発作性頭位めまい症、メニエール病といった内耳の異常で起こるめまいの他、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害、血圧の低下、貧血、薬の副作用、自律神経の乱れなどでもめまいが起こることがあります。
高齢者の場合、加齢とともに内耳の機能が低下し、めまいを起こしやすくなります。
- 脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)
脳血管障害は、脳への血液供給が途絶えることで、さまざまな神経症状を引き起こす病気です。
脳梗塞や脳出血などがあり、高齢者のふらつきの原因となります。小脳や脳幹と呼ばれる部位に障害が起こると、ふらつきやめまいが起こりやすくなります。
小脳は体のバランスを調整する中枢であり、脳幹は生命維持に不可欠な機能を司る部位です。
これらの部位に障害が生じると、体のバランスを保つことができなくなり、ふらつきが生じます。
脳血管障害が原因のふらつきは、放置すると重篤な後遺症が残る可能性もあるため、すぐに医療機関を受診する必要があります。
- 薬の副作用(降圧剤、睡眠薬など)
高齢者は、若い人に比べて薬の代謝機能が低下しているため、薬の副作用が出やすい傾向にあります。
降圧剤や睡眠薬、抗不安薬などは、ふらつきを引き起こす副作用が知られています。
降圧剤は血圧を下げる薬ですが、血圧が急激に下がりすぎると、脳への血流が不足し、めまいやふらつきが生じることがあります。
睡眠薬や抗不安薬は、脳の活動を抑制する作用があり、服用量が多すぎたり、体質に合わなかったりすると、ふらつきや眠気が残ることがあります。
複数の医療機関から薬を処方されている場合、重複投薬や相互作用のリスクが高まります。
服用している薬でふらつきが気になる場合は、自己判断で服用を中止せず、必ず医師や薬剤師に相談することが重要です。
- 加齢によるバランス機能の低下
加齢に伴い、筋力やバランス感覚は徐々に低下していきます。
筋肉が衰えると、体の支えが弱くなり、バランスを崩しやすくなります。視力や聴力の低下、内耳の平衡感覚の衰えも、バランス機能の低下に拍車をかけます。
骨粗鬆症や変形性関節症といった加齢に伴う病気も、ふらつきを悪化させる要因となります。
骨粗鬆症は骨がもろくなる病気で、わずかな衝撃で骨折しやすくなります。変形性関節症は関節の軟骨がすり減る病気で、痛みや可動範囲の制限を引き起こします。
- 神経系の病気(パーキンソン病など)
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質であるドーパミンが減少することで起こる病気です。
手足の震えや筋肉のこわばり、動作が緩慢になるなどの運動症状に加えて、自律神経症状として、ふらつきやめまい、便秘、頻尿、発汗異常などが現れることもあります。
パーキンソン病以外にも、脊髄小脳変性症や多系統萎縮症など、神経系の病気がふらつきの原因となることがあります。
いずれも進行性の神経変性疾患であり、徐々に神経細胞が損傷していくことで、さまざまな神経症状を引き起こします。
★☆★ \ ふらつきを放置することのリスクには、以下の3つのリスクがあります / ★☆★
- 転倒による骨折
ふらつきを放置する最大のリスクは、転倒による骨折です。
若い頃は転んでもすぐに立ち上がれたものの、高齢者の場合、骨が脆くなっているため、わずかな転倒でも骨折する危険性が高まります。
特に注意が必要なのは、大腿骨頸部骨折と脊椎圧迫骨折です。
大腿骨頸部骨折は、手術が必要になることが多く、寝たきりになるリスクも高くなります。
脊椎圧迫骨折は、背骨がつぶれるように折れる骨折で、激しい痛みや変形を伴うことがあります。
これらの骨折は、生活の質を著しく低下させるだけでなく、生命予後にも影響を及ぼす可能性があります。
- 日常生活動作の制限
ふらつきは、日常生活動作にも大きな支障をきたします。
歩く、立ち上がる、座るといった基本的な動作が困難になるだけでなく、食事の支度、入浴、着替えといった日常生活のあらゆる場面で支障をきたす可能性があります。
以前はスムーズに歩けた近所のスーパーへの買い物も、ふらつきが原因で億劫になり、外出を控えるようになることもあります。
また、入浴中にふらついて転倒するリスクを恐れて、入浴をためらうようになる方もいます。
このような状態が続くと、身体機能の低下だけでなく、精神的な負担も大きくなり、生活の質が低下するだけでなく、社会的な孤立を招く可能性もあります。
- 認知機能の低下
ふらつきは認知機能の低下にもつながる可能性があります。
転倒による骨折や、ふらつきによる活動量の低下は、認知機能の低下を招くリスクを高めることが報告されています。
ふらつきに対する不安や恐怖心から外出を控えがちになると、社会的な刺激が減り、認知機能の低下を促進する可能性があります。
複数の研究で、高齢、低教育レベル、多剤服用、栄養不良、独居、都市部居住、喫煙、飲酒は、高齢者の転倒リスクを高めることが明らかになっています。
心臓疾患、高血圧、糖尿病、脳卒中、虚弱、過去の転倒歴、うつ病、パーキンソン病、疼痛などの合併症も転倒リスクを高める要因です。
それぞれ複雑に絡み合い、認知機能の低下につながる可能性があるため、注意が必要です。
高齢になるにつれ、認知症のリスクも高まります。
★☆★ \ 高齢者のふらつき対策のポイントは、以下の4点です。 / ★☆★
- バランス機能を高める運動療法
バランス機能を維持・向上させる運動療法は、ふらつきの対策として有効です。
- 薬の見直しと調整
現在服用している薬が、ふらつきの原因となっている可能性も考えられます。
高齢者の場合、若い人に比べて薬物代謝機能が低下しているため、薬の影響を受けやすい傾向があります。
降圧剤や睡眠薬、抗不安薬などは、ふらつきを引き起こす副作用が知られています。
複数の医療機関から薬を処方されている場合、重複投薬や相互作用のリスクも高まります。
ご自身で判断して薬の服用を中止することは大変危険ですので、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
- 生活環境の改善
住環境を適切に整えることで、転倒リスクを減らすことができます。
家の中の段差を解消したり、廊下やトイレ、浴室に手すりを設置したりするなど、自宅での安全対策を行いましょう。
照明を明るくすることで、足元の状態を把握しやすくなり、転倒を未然に防ぐ効果も期待できます。
杖やシルバーカーなどの歩行補助具を使用することも有効です。
歩行の安定性を高めるだけでなく、転倒時の衝撃を吸収する役割も果たします。
- 適切な医療機関の受診
めまいやふらつきが続く場合は、神経内科や整形外科を受診しましょう。
ふらつきは、単なる老化現象として片付けられがちですが、重大な病気のサインである可能性も否定できません。
高齢者の転倒は、骨折や入院につながる可能性が高く、生活の質を著しく低下させてしまう危険性があります。
ふらつきは、命に関わる疾患のサインである可能性もあります。少しでも気になる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。
と、まぁ、こんな感じでしたが、皆様の参考になりましたでしょうか?
デイサービスでの協力としましては、うちの特徴である運動療法や脳体力トレーナーCogEvoを利用しての認知能力低下を予防するなどです。
(以前掲載した写真ですが再掲載)