当社作成資料
フレイル
私たちは、高齢者がコロナ禍の中で「フレイル」にならないよう、整骨院などへの通院方法や通院指導や院内環境整備、デイサービス利用啓蒙や事業所内環境整備など、ご利用者の「清潔・安心・安全」を重要視して運営を行っています。
フレイルにつきましては、以前より十分な情報などが行きわたっているとは思いますが、今一度フレイルについておさらいしたいと思います。
【フレイルとは!?】
フレイルとは、「Frailty(虚弱)」を意味していて、健常から要介護へ移行する中間の段階のことを言います。
フレイルは、加齢に伴い筋力が衰え、疲れやすくなり家に閉じこもりがちになるなど、年齢を重ねたことで生じやすい衰え全般を指しています。
高齢者の多くは、フレイルの時期を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられています。
身体的問題のみならず、認知機能障害やうつなどの精神・心理的問題、独居や経済的困窮などの社会的問題が含まれる、多面的な概念です。
※適切に支援をうけることで健常な状態に戻ることができる時期ともされています。
【なぜフレイルになるのか!?】
フレイルは、加齢に伴う、さまざまな心身の変化と社会的、環境的な要因が重なりあうことにより起こります。
これらの原因は、様々な要因が重なり、影響し合って、徐々にフレイルの状態になっていきます。
①歩行速度の低下(身体機能の低下)
歩行速度の低下は、加齢に伴う運動器の障害や心肺機能が低下する状態、脳や神経の病気などが原因となっていることがあります。また、筋力の低下や活動能力の低下を伴い、移動能力が全般に障害されがちです。
②疲れやすい
身体が疲れやすくなったり、何かを行うことがおっくうになった状態です。
心の病気や、体の消耗をきたす病気、あるいは心肺機能の低下を招く状態などが原因で起きますが、他にも服用している薬が原因となることもあります。
持病が複数になると、多剤服用(ポリファーマシー)がやむを得ないことはあります。しかし、複数の病院で処方された薬の効果が類似していたり、効果が真逆の薬品であったりする事で、身体には悪影響を招くことがあります。
このような多剤服用が、移動機能の低下を招き、転倒に至るケースもあります。
※6種類以上の薬を服薬されている場合は、かかりつけ医の先生に相談してみましょう!
③活動性の低下
意欲の低下や抑うつなどが原因になったり、移動能力の低下に関連する病気や状態が原因になったりします。社会的な環境、例えば、新型コロナウィルスの蔓延予防のため、外出自粛をせざるを得ない環境であったり、引っ越しや退職を境に社会的な付き合いが変化し、活動性が低下したりすることもあります。
④ 筋力が低下する・筋肉量が減る(サルコペニア)
筋力の低下は、加齢に伴って誰にでも起きる変化です。加齢以外には、外出や運動などの機会が減り、筋肉を使わないことによる衰え、病気や薬の影響による衰え、栄養の不足による衰えがあります。
⑤体重減少
高齢者の体重減少は、消耗性疾患や悪性腫瘍などが潜在していることもあるため注意が必要です。
※半年で5%より大きな体重減少(60kgの人なら3kg以上の体重減少)がある場合には、病気がないか検査することが推奨されています。
①〜⑤の特徴の内当てはまる数で簡易的にフレイルを判断することが出来ます!
・3つ以上該当;フレイル
・1〜2つに該当;プレフレイル(フレイルの前段階)
・どれも該当しない;ロバスト(健常者、頑強者)
他にも
・慢性疾患にかかる(糖尿病、呼吸器疾患、循環器疾患、関節炎、抑うつ症状など)
・低栄養になる
・認知機能の低下
・収入が減る
・孤独になる
などの要因があげられます。
【フレイルの予防・対策】
フレイルを予防するには、持病のコントロールをしながら、運動機能・認知機能の低下を防ぎ、社会的に関わりを保ち続けることが大切です。
・持病のコントロール
慢性疾患がある場合には、まず持病のコントロールをして、悪化させないことが大切です。
持病の悪化により、行動が制限されたりさまざまな症状が現れると、体を動かしたがらなくなったり、身体機能が低下に繋がります。
・運動習慣を作る
運動機能、認知機能を維持するためには、日常生活で運動習慣を取り入れることが大切です。
特に筋力や筋肉量は、高齢者がサルコペニアの状態になっても、適切な運動や栄養摂取により比較的短い期間で取り戻しやすいといわれています。
・社会とのつながりを作る
高齢になると、社会的地位や家族内での役割の変化や、家族や友人を喪失することで、気力や活気が失われてしまうこともあります。
外出する機会や気力が失われ、家に閉じこもりがちになると、身体的フレイルへと進行することに繋がってしまいます。
【デイサービスみちでは!】
フィットネス感覚で身体機能の維持向上を目的とした個別運動プログラムをうけることができます。
運動処方の基本原則である『安全』『楽しく』『効果的』を基に、利用者様のご要望・身体状況 に応じた個別運動プログラム(オーダーメイド・メニュー)を機能訓練指導員が作成し実施しております。
また、定期的な体力測定、評価もおこない、運動効果に関するフィードバックも実施します。
・コンディショニング(怪我・疲労の予防)
運動後の運動効果UPや疲労の予防、各症状(整形外科的)の予防・改善を踏まえたケアを ご利用者様のご要望・身体状況に応じておこなっていきます!!
・交流
運動後のちょっとひと息!!
カフェ形式でドリンクやデザートをお出しします。ドリンクやデザートを食べながら、ご利用者様同士で交流を深めて頂きます。