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当社作成資料

変形性膝関節症

【変形性膝関節症とは】

ひざ関節の軟骨が傷つくことで、関節に炎症が起こり痛みが生じる病気です。やがて軟骨が傷むと動かしたときの衝撃が吸収できなくなり非常に強い痛みを生じます。最初は歩き始めに痛みが出ても、休息すれば痛みが治まる程度ですが、ひどくなると安静にしていても痛みが取れず、ひざ関節の変形が進んでいき、平地での歩行にも支障をきたすようになります。

 

【原因】

変形性膝関節症は多くの要因が重なって発症する病気です。長い期間、膝に負担がかかることで、膝の関節でクッション機能を果たしている軟骨に傷がつくことが原因と言われています。

その発症と進行に関係する危険因子には様々なものがあります。

その中でも、明らかな原因がないものが「一次性」、病気やケガなど原因が明らかなものを「二次性」として分けられています。

 

[一次性 :  明らかな原因がないもの]

①加齢による退行性変化(関節軟骨のすり減りなど)※特に40代以降の女性に多い。

②肥満

③下肢アライメント異常、姿勢不良

④職業、生活環境(膝への負担が多い環境)

⑤遺伝

 

[二次性 :  病気やケガなど原因が明らかなもの] 

・外傷 (最多)
靭帯損傷、半月板損傷、骨折

・炎症性疾患
関節リウマチ、化膿性関節炎

・腫瘍性疾患
滑膜性骨軟骨腫症、色素性絨毛結節性滑膜炎

・壊死性疾患
大腿骨顆部壊死

・その他
神経病性関節症、骨系統疾患、代謝・内分泌疾患

 

【変形性膝関節症のメカニズム】

正常な関節では、筋肉や腱、靭帯が関節への負担を適切に分散し、 関節に直接の衝撃がかからない構造になっています。

しかし、変形性関節症では、加齢や過度の関節運動、 筋力低下、遺伝的要因、などによって軟骨がすり減ったり、骨折などの外傷などによって直接骨の向きが変わったりすると、 その分散のしくみが正常に機能できなくなります。

そのため、クッションの役目を担う軟骨に過度な負担がかかり、軟骨の磨耗(すり減り)や消失、骨同士のこすれあい、 変形へと進行していきます。

 

 

【進行のメカニズム】

 

1) 軟骨の表面がすり減り、これを補おうと、軟骨細胞が増加します。 (初期軟骨変性)また、軟骨の水分含量が増え、軟骨が軟化します。

 

2) 軟骨の修復能力を上回って、軟骨のすり減りおこり、関節への負担が増加して関節炎が起こります。 (動作痛の出現)

 

3) 関節軟骨の水分保持能力が減少し、軟骨の水分や弾力が失われていきます。また、膝を曲げづらくなります。 (可動域制限の出現)

 

4) 滑液(かつえき: 関節包の中の潤滑油)が大量に分泌されて、関節水腫を起こす。

腫れや痛み、熱感などの症状。

「膝に水がたまる」という状態です。

 

5) 軟骨のすり減りがさらに進み、変形・消失することにより軟骨の下の骨が徐々に露出されるようになります。 実際に骨同士がこすれあうので、痛みがひどくなります。

 

 

6) 骨同士がぶつかるようになると、骨そのものが変形しはじめます。 変形が進行し、トゲのように変形した骨棘を作ったり、関節の隙間が狭まる事で、膝関節が完全に曲がりきらない、伸びない状態が進んで、O脚へと変形していきます。

また、膝関節の安定が失われているため、歩行時には身体が左右に揺れたり、足を引きずったりなど歩行障害が現れるようになります。 強い痛みは、やがて安静時や睡眠時にも続くようになります。

 

 

【症状】

主な症状は、膝の痛みや腫れです。

関節に水(関節液)が溜まることもあります。

また、症状は進行していきます。

 

[初期]

・朝起きた時や動き始めにひざが「こわばる」

・立ち上がった時や階段を下りる時に痛む(動作時痛)

・正座する時に痛む

 ※休んでいれば痛みはやわらぐ

 

[進行期]

・関節のこわばりが強くなり、ひざが動きにくくなる

・痛みが続き、膝に腫れや熱感がある

・膝に水(関節液)がたまる

・O脚が進行する

・階段の昇り降りなどの動作が困難

・膝関節の動きに制限が出る(可動域制限)

 

 

[末期]

・痛みのために歩けなくなる

(関節の軟骨がなくなって骨が直接こすれるため)

・関節が硬くなり曲げられなくなる(拘縮)

・O脚が進行する

 

 

【変形性膝関節症は悪循環に陥りやすい!】

変形性膝関節症は、膝の痛みや動作痛、歩行障害などの辛い症状により、外出の頻度が減ってしまったり、家の中で安静にしている時間が増えてしまいます。

しかし、長期間の安静は筋力や柔軟性が低下に伴い、膝の安定性の低下→軟骨がすり減りやすくなる→痛いから安静にする→膝の筋力が低下する。このような悪循環に陥ってしまいます。

 

【デイサービスみちでは!】

変形性膝関節症で起こる関節の痛みや安静に伴う筋力低下、歩行障害など症状や生活状況、障害が出ている動作に応じて、機能訓練指導員が評価を行い、運動処方の基本原則である『安全』『楽しく』『効果的』を基に、利用者様の身体状況 に合わせた個別運動プログラム(オーダーメイド・メニュー)を作成し実施しております。

 

・個別運動プログラム

変形性膝関節症は、膝関節に痛みがあると、かばって力を加えなくなり、その結果、安静時間が増えて、筋力が低下して膝は不安定となり、軟骨のすり減りが進み、さらに痛みが増強するといった悪循環が多くみられます。

 

膝関節の不安定性に対して、太ももの筋力(大腿四頭筋、内転筋など)強化を行い膝関節の安定性を図ります。

また、歩行マシン(トレッドミル)、リカンベントバイクにて、体力強化や歩行フォームの見直しなど行っていきます。

 

・コンディショニング

機能訓練指導員が姿勢や生活動作を評価し、膝の不安定性や膝への荷重負担の改善に向けて、身体バランスの調整を行います。また、長期安静により硬くなった関節や筋肉の可動域を広げたり、下肢の筋肉を中心にストレッチを行い柔軟性の改善をしていきます。身体バランスを整え、膝関節に負担のかかりにくい状態に整えていきます。また、関節の動きを改善させて、運動しやすい状態へとしていきます。

 

症状の予防・改善を踏まえたケアを ご利用者様の身体状況に応じておこなっていきます!!

 

また、定期的な体力測定、評価もおこない、運動効果に関するフィードバックも実施します。

 

ご利用者様一人一人に合わせてサポートさせて頂いております。